2022.08.04成果を出す組織を作るチームビルディング

昨今の新型コロナウイルス流行の影響もあり、多くの企業が従来の働き方を見直すタイミングに差し掛かっています。
しかし、「制度や仕組みを作ってもなぜかうまく行かない……」との相談をよく受けます。

あなたは「成果を出す組織」と言われたとき、どのような組織をイメージしますか。

・メンバーの意欲が高く前向き
・目的意識を共有できている
・主体的な働き方をしている

……など、いろいろな特長があげられると思います。

このような組織を作り上げるうえで重要になるのがチームビルディングです。

組織の成長ステージによって課題が変化していきますが、今回はまず、チームビルディングそのものについて解説していきます。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、色々な定義の仕方がありますが、「個人の長所や強みを最大限に活かす組織作り」と説明しています。

たまに個人の長所や強みを活かせたというのではなく、メンバー全員が最大限に活かそうと、常に意識してやっているという事がポイントとなります。

それを実践していくにあたり、必要なポイントは、「人材力」「組織力」「関係力」という3つの要素です。

この3つの力がうまく繋がると、チームビルディングは自然に起こるのです。

人材力・組織力・関係力とは?

「人材力」とは、組織にいるひとりひとりが、どんな特性や強み、長所を持っているのかを把握することです。

「組織力」は、会社で掲げているビジョンや理念と結びついた目的・目標は何か、ということや、組織が動いていくために必要な規範や仕組み、制度などのことを指します。

「関係力」は、簡単に言うとコミュニケーションです。お互いどのように連携をとっていくのか。人と人との間に飛び交う会話、言葉や情報のやりとりなどが含まれます。

多くの場合、まず人材力のところから着手していきます。

自分の組織のメンバーにはどんな人がいて、その人の長所や強みはどういうところなのか? これを把握します。

次に、その強みを生かして、どのように目的目標を達成するのか? これが組織力の部分です。

さらに、目的目標達成のために、どうやってお互いにコミュニケーションをとり、役割を担っていくのか? 関係力を高めれば、チームワークも良くなっていきます。

この3つの要素が繋がって、グルグル回りながら、組織の成長に合わせてらせん状に上昇していく(スパイラルアップする)ことが、チームビルディング力を強化していく流れとなります。

チームビルディングとチームワークの違い

チームビルディングと似ている言葉でチームワークという言葉があります(先ほども出てきました)。この2つはどう違うのでしょうか。

チームワークは「組織力」と「関係力」だけで進めていき、目的目標を達成するためにコミュニケーションをとってやっていきます。

一方のチームビルディングは、目的目標のためにその人の強みを生かす、という「人材力」の要素が入ってきます。

「この目標をやりとげよう」とする時に、チームワークのみで考えれば、お互いにコミュニケーションが取れればよいので、活躍してくれる人なら誰でもいいのです。

しかし、チームビルディングを実践することによって、「この目的目標を達成するために、メンバーの強みや特性を活かしながら、コミュニケーションをとって達成していこう」ということになります。

このため、色々な人がいていいし、その人の特性を活かしていけるのです。

3つの力を繋げる

チームから離脱したり、会社そのものを辞めたりする時の理由は、人の問題が8割と言われています。チームビルディングの観点から見ると、3つの力がうまく繋がっているかどうかがポイントとなります。

1つ目の問題は、人材力から組織力へと繋がっているかどうか、ということです。つまり、その人の強みや特性を活かして、目標を達成できるのか。

2つ目の問題は、組織力から関係力へと繋がっているかどうか。目標を達成するために皆で協力する、コミュニケーションをとっていく、ということができているのかどうか、ということですね。

チームでの話し合いがあまりなくて、「決まったんだから、やれよ」という態度では、ぎすぎすした関係になってしまいます。お互いサポートをしあうことができないですし、このような状態では、せっかく持っている特性や強みを活かすことができません。

「あなただからこそ、やってほしい」「そういう特性のあるあなただから、一緒にやりたい」というものがあるのかどうか。

まずここがあって、その上で協力できる関係性を築けているか。
そこを見ていく必要があります。

3つの力をレベルアップしていく

人材力・組織力・関係力の3つの力を高めていくには、意識して回していくことが大事です。

人材力→組織力→関係力という方向へ、1回なら難なく回せるかもしれません。

最初は個々の案件レベルで、メンバーひとりひとりが得意なことで、チームに貢献していくような形になるでしょう。

例えば、一巡目は、「私はアイデア出しが得意です」→「目標達成のためにアイデアを出します」→「メンバーとコミュニケーションを取って行きます」という具合です。

二巡目は、個々の案件レベルではなく、チームで考えていきます。「そもそもこのチームは何を目指しているのか?」

チームで3つの力を強めていき、さらにそれを会社全体で強めていきます。

最終的には、社員それぞれが求められることを実践し、自走する組織になっていきます。

まとめ

今回の記事では、以下のことをお伝えしました。

・ 「成果を出す組織」には、チームビルディングが必要
・チームビルディングとは、「個人の長所や強みを最大限に活かす組織作り」
・チームビルディングの3つのポイントは、人材力・組織力・関係力。
・チームビルディングとチームワークの違いは人材力。
・辞める理由は人が8割と言われるが、その原因は、人材力→組織力→関係力がうまく繋がっているかどうか。
・3つの力を意識的に回すことで、最終的に社員が自走する組織になる。

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次回のコラムは、チームビルディングのレベルアップについてさらに詳しく見ていきます。