今回は、創業ステージにおける【組織力】をレベルアップするための根幹となる
「経営理念と、ミッション、ビジョン、バリューの確立」
についてお届けします。
ミッション、ビジョン、バリューについてお伝えする前に、そもそもなぜ経営理念が必要なのかを考えてみましょう。
航海をするためには、正しい方位を知るコンパスが必要であり、どこに行きたいのか目的地を定める必要があります。
会社も同様に、その会社にとって「何が正しいのか(正しい方位)」を明確にする必要があります。
それは、経営理念やミッション、ビジョン、バリュー、社是、クレド……などのようなもので表されます。
正しい方位とともに、いつまでにどこに到達していたいのか、ゴールセッティングも必要です。
ゴールのない航海には、追い風も向かい風もありません。 逆に、目的や目標を定めれば、すべての風を推進力にすることができます。
会社も方向が定まれば、皆で同じ方向を目指すことができます。
経営理念があれば、売上が大きくなる確率が高まることがわかっています。
宮田矢八郎氏の著書『収益結晶化理論』によると、売上規模が大きくなるにつれて、経営理念がある会社の割合が多くなります。
売上規模が2.5億円未満の会社で、経営理念がある会社は47%ですが、同30億円以上の会社になると、実に76%が経営理念を掲げています。
会社が向かう方向、つまり「経営理念」を明確に定めることで、全社一丸となって会社を繁栄させていくことができるのです。
経営理念を具体化したものが、ミッション、ビジョン、バリューです。
自社が何者で、何を成し遂げるのか、何のために存在するのか、相手に対し、どのような貢献をするのかを表す。
自社が事業を続けていくことで実現を目指す、自社や社会の姿を表したもの。 どのような会社にしたいのか、どのような社会や世界、未来を創り出すことに貢献したいのか。 長期的期間の姿を明確にする。
自社の使命・存在意義を体現していくにあたり大切なこと、固く信じて疑わないこと、判断や行動の基礎となるもの。
ミッション、ビジョン、バリューを明確にすることにより、経営者と社員が同じ視点で物事を考えることができるようになります。
これらがないと、
◆ 何回説明しても伝わらない ◆ 自分の思いを理解してもらえず、言ったとおりに行動してくれない
ということが起こります。
また、会社にまとまりがなく、経営者と社員の距離がどんどん離れてしまいます。
ミッション、ビジョン、バリューが明確になっていれば、判断の拠りどころになるため、社員が困った時や判断を迫られた時でも、それらに則って自主的に行動することができます。
日々の業務においても経営者の意図がスムーズに伝わるので、仕事のスピードが速くなり、それだけ早く成果が出せることになります。
経営者がイライラすることもありません。
まずは経営理念を作ってみましょう。 まだ御社に経営理念やミッション、ビジョン、バリューがなければ、試しに作ってみて下さい。
以下のような質問に回答することで、経営理念に必要なことを考えることができます。
〈質問の例〉 ・自社は何のために存在するのか? ・世の中に何を広めていきたいのか? ・誰からどんな支持を得ていきたいのか? ・どうやって社会に貢献していくのか? ・20年後はどうなっていたいのか?
その際、「誰が」「誰に」「どんな」「ことを」「どうする」の順番で並べていくと、わかりやすくなります。
〈作成例〉 【お客様】私たちはお客様に最高品質の商品を提供していきます。 【社 員】当社は社員ひとりひとりに対し、幸せの実現に向けて貢献します。 【社 会】私たちは社会に対し、持続可能な環境を追求し生み出していきます。
経営理念を作成すると、それを踏まえて
「何を成し遂げようとするのか」というミッション 「何を未来に実現しているのか」というビジョン 「何を大切にしているか」というバリュー
を抽出することができます。
抽出したものを、より具体的にわかりやすく表現するように、ブラッシュしていきます。
経営理念、ミッション、ビジョン、バリューを作成したらそれで終わり、ではありません。
経営者の頭や心の中にあったことを言語化したら、それを社員にきちんと浸透させていく必要があります。
少し古いデータとなりますが、2003年のアンケートによると、理念が「浸透している」と回答した会社は、わずか6%でした。(HR総研実施のアンケート)
「あまり浸透しているとは思わない」「そう思わない」を合わせると53%になります。半数以上です。
ということは、単に経営理念、ミッション、ビジョン、バリューを掲げるだけでは浸透しないということです。
会社が目指すことを社員に自分事ととらえてもらい、行動してもらうためには、ほかの手立てが必要です。
例えば、
・社員が行うことが会社のビジョン実現に繋がっているのかを明確にする ・社員がどのように成長していくのかを考えるキャリアビジョン ・目標達成のための1on1面談
など、包括的な施策が必要です。
今回は、「経営理念と、ミッション、ビジョン、バリューの確立」についてお伝えしました。
・会社の方向が決まれば、全社一丸となって会社を繁栄させていくことができる。 そのために、経営理念やミッション、ビジョン、バリューなどを作り、ゴール設定をする。 ・経営理念があれば、売上が大きくなる確率が高まる。 ・経営理念を具体化したものが、ミッション(使命・存在意義)、ビジョン(目指す姿)、バリュー(信念・価値観)。 ・ミッション、ビジョン、バリューを明確にすることにより、経営者と社員が同じ視点で物事を考えることができるようになる。 ・経営理念の作り方のポイントは、①アイデアを言語化し、②「お客様」「社員」「社会」の3つに対して整理する。 ・経営理念とミッション、ビジョン、バリューを作ったら、それを社員に浸透させていくことが必要。
経営理念の作成にしても、その後の浸透にしても、1人で作成し実行するのは、簡単そうで難しいものです。
サポートが必要だと思われたら、遠慮なくお問い合わせください。 会社が進む方向を明確に定め、会社を成長させていきましょう。
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