チームビルディング力の強化には「人材力」「組織力」「関係力」の3つの要素が重要であり、企業成長の5つの各ステージで3つの要素について課題をクリアしていることが必要です。
前回までは、創業ステージにおける3つの力(人材力・組織力・関係力)をレベルアップする方法をお伝えしてきました。
今回は、創業ステージから次の拡大化のステージにかけて、人材力をアップするために重要な「自分軸」についてお伝えします。
仕事をしていく上で、自分の強みや特性を知っておくとともに、自分軸を知ることが大切です。
なぜなら、それらがわかっていないと、チームや組織で成果をあげていこうとする時に、仕事が単なる作業になってしまうからです。
また、会社の軸と自分の軸が重なる部分(これを共有ゾーンと言います)が、どれくらいあるかで、仕事のモチベーションが変わってきます。
その重なる部分を知るには、当然、自分軸が明確になっていなければわかりません。
自分軸とは、「自分にとって何が大切でどうなりたいのか?」を言語化して明確にしたものです。
「自分にとって大切なこと」=価値観 「本当はどうなりたいのか?」=ビジョン
山を登る場合、漠然と「山登りをする」というイメージでは、どの山に登り、そこでどうしたいのかがわかりません。
・「富士山の山頂に登ってご来光を仰いでいる」というビジョン ・「自然を感じながら歩いていきたい」という価値観
この2つが明確に言語化されることで、その山登りの意味やモチベーションが生まれます。
会社や仕事においても、明確な自分軸があることで、「やる気」「能力」「やり方」を引き出すことができ、前に進むことができます。
「共有ゾーン」は、
・会社の軸=会社にとって「大事なこと」「なりたい姿」と、 ・社員個人の自分軸=個人にとって「大事なこと」「なりたい姿」が
重なる部分です。
共有ゾーンが小さいと、会社からのプレッシャーが強くなり、社員は萎縮してしまいます。
共有ゾーンが大きくなるほど、社員と会社との相乗効果を生み出すことができます。
会社のビジョンが実現すると同時に、社員のビジョン(ありたい姿)も実現し、社員は会社やチームとの一体感を得ることができます。
上司は会社の軸と部下の自分軸を認識し、共有ゾーンを広げられるような指導や対話をしていきましょう。
今回は自分軸について基本的なことをお伝えしました。
・自分軸とは、「自分にとって何が大切でどうなりたいのか?」を言語化して明確にしたもの。 ・「自分にとって大切なこと」が価値観で、「本当はどうなりたいのか?」がビジョン。 ・自分軸がわかっていないと仕事は単なる作業になってしまう。 ・会社と自分軸が重なる部分(共有ゾーン)がどれくらいあるかで、仕事のモチベーションが変わってくる。 ・共有ゾーンが大きくなるほど社員と会社との相乗効果が生まれ、一体感を得ることができる。
自分軸やチームビルディングにご興味をお持ちの方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
また、今こちらの本でも自分軸について解説していますので、よかったら読んでみて下さい。 ↓↓ 『プレイングマネジャー必須スキル 部下が勝手に活躍する魔法の質問 育成する原理・視点・行動がわかる』
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