2024.03.21 コラム 自分軸-ビジョンと価値観を明確にして人材力をアップする

チームビルディング力の強化には「人材力」「組織力」「関係力」の3つの要素が重要であり、企業成長の5つの各ステージで3つの要素について課題をクリアしていることが必要です。

前回までは、創業ステージにおける3つの力(人材力・組織力・関係力)をレベルアップする方法をお伝えしてきました。

今回は、創業ステージから次の拡大化のステージにかけて、人材力をアップするために重要な「自分軸」についてお伝えします。

目次

 

自分軸はなぜ必要か?

仕事をしていく上で、自分の強みや特性を知っておくとともに、自分軸を知ることが大切です。

なぜなら、それらがわかっていないと、チームや組織で成果をあげていこうとする時に、仕事が単なる作業になってしまうからです。

また、会社の軸と自分の軸が重なる部分(これを共有ゾーンと言います)が、どれくらいあるかで、仕事のモチベーションが変わってきます。

その重なる部分を知るには、当然、自分軸が明確になっていなければわかりません。

自分軸とは?

自分軸とは、「自分にとって何が大切でどうなりたいのか?」を言語化して明確にしたものです。

「自分にとって大切なこと」=価値観
「本当はどうなりたいのか?」=ビジョン

山を登る場合、漠然と「山登りをする」というイメージでは、どの山に登り、そこでどうしたいのかがわかりません。

・「富士山の山頂に登ってご来光を仰いでいる」というビジョン
・「自然を感じながら歩いていきたい」という価値観

この2つが明確に言語化されることで、その山登りの意味やモチベーションが生まれます。

会社や仕事においても、明確な自分軸があることで、「やる気」「能力」「やり方」を引き出すことができ、前に進むことができます。

自分軸と共有ゾーン

「共有ゾーン」は、

・会社の軸=会社にとって「大事なこと」「なりたい姿」と、
・社員個人の自分軸=個人にとって「大事なこと」「なりたい姿」

重なる部分です。

共有ゾーンが小さいと、会社からのプレッシャーが強くなり、社員は萎縮してしまいます。

共有ゾーンが大きくなるほど、社員と会社との相乗効果を生み出すことができます

会社のビジョンが実現すると同時に、社員のビジョン(ありたい姿)も実現し、社員は会社やチームとの一体感を得ることができます。

上司は会社の軸と部下の自分軸を認識し、共有ゾーンを広げられるような指導や対話をしていきましょう。

まとめ

今回は自分軸について基本的なことをお伝えしました。

・自分軸とは、「自分にとって何が大切でどうなりたいのか?」を言語化して明確にしたもの。
・「自分にとって大切なこと」が価値観で、「本当はどうなりたいのか?」がビジョン。
・自分軸がわかっていないと仕事は単なる作業になってしまう。
・会社と自分軸が重なる部分(共有ゾーン)がどれくらいあるかで、仕事のモチベーションが変わってくる。
・共有ゾーンが大きくなるほど社員と会社との相乗効果が生まれ、一体感を得ることができる。

自分軸やチームビルディングにご興味をお持ちの方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

また、今こちらの本でも自分軸について解説していますので、よかったら読んでみて下さい。
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