2024.06.27 コラム 目的・目標-個人もチームも成功するために

今回は、創業ステージから、次の拡大化のステージにかけて、組織力をアップするために重要な「目的・目標」についてお伝えします。

目次

目的・目標がなぜ必要か?

会社には「最終的に何を目指し、どんな理想の状態になったら良いのか」という「ビジョン」があります。

ビジョンをもとに、

  • 何のために(目的)
  • どうなったらいいのか(目標)

を明確にしなければなりません。

ところが、会社でよくあるのが、下のような状態です。

・今やっている仕事の内容が作業的になってしまう。
・何のためにやっているのか意味がわからず、指示されたことをこなしている。

これでは、面白くないし、楽しくない。
社員のやりがい、モチベーションもあがりません。

しかし、仕事がその人の価値観や、実現したいことに紐づいていると、今対面している業務に意味づけができます。

その人自身が「こうなりたい」という、大切にしていることを踏まえてやっているのですから、ただ業務をこなしているわけではありません。

3人のレンガ職人の話

ある旅人が田舎の道を歩いていると、レンガを積んでいる3人の職人に出会いました。

旅人が彼らに、「何をしているのですか?」と尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。

1人目は、
「レンガを積んでいるだけだよ。
親方にそう言われたからやっているんだ」
彼に目的はなさそうです。

2人目は、
「家族を養うためのお金が必要だからさ」
と言いました。
この人の目的はお金です。

最後のひとりは、
「わたしはただレンガを積んでいるのではない。
歴史に残る大聖堂を作っているのだ。
大聖堂ができれば、多くの人が祝福され悲しみがはらわれる。
だから、私は素晴らしい仕事をしているのだ」
と言いました。

3人ともやっていることは同じです。
しかし、目的意識がまったく異なります。

「何のために(目的)」がとても大切です。

目的に対して意義を感じられると、前向きに取り組むことができ、自分の強みや個性を発揮することができます。

失敗しない目標のたて方

目標というのは、「そこに到達するために何をするか」ということ。
目的を達成するために設けられた目印です。

目的が最終段階とすると、目標はその途中段階です。

意外と「目標設定は苦手だ」と答える人は多くいます。
わかりやすい「目印」の設定に、考えあぐねてしまうのかもしれません。

目標は、具体的に検証ができないと、達成したかどうかがわかりません。
そこで、「SMARTの法則」を使ってみましょう。

「SMARTの法則」とは、目標達成率を最大化するためのフレームワークです。

目的と目標の例:

《目的》健康に生きる
《目標》①睡眠時間を6時間以上とる ②毎日10キロ走る

《目的》 上司に認めてもらう
《目標》 ①プレゼンを無事に成功させる ②自己目標を達成する
個人目標が達成されると、所属しているチームの目標も達成できます。
チーム(組織)の目標が達成できると、会社自体の目的自体が実現できるのです。

全体がつながっていることが大事です。
バラバラだと目標を達成することができません。

だから目的・目標の設定が大事なのです。

まとめ

今回は自分軸について基本的なことをお伝えしました。

・目的・目標を明確にしなければ、何のために仕事をしているかわからず、モチベーションがわかない。
・仕事がその人の価値観や実現したいことに紐づいていると、今やっていることに意味づけができる。
・「何のために(目的)」やっているのか、意義を感じることができると前向きに取り組み、強みや個性を発揮することができる。
・目標とは目的を達成するために設けられた目印。
・目標が達成できているかわかるために、具体的な数値が必要。SMARTの法則で目標達成率を明確にできる。
・個人の目標の達成がチーム(組織)の目標の達成につながり、それが会社全体の目的につながる。

会社の目的を踏まえて、どう個人目標を設定してよいかわからない場合は、お気軽にお問い合わせください。

また、こちらの本でも目的・目標について解説していますので、よかったら読んでみて下さい。
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