毎月25日ごろ配信のARIA Solutionのメールマガジンから、人事労務関係についてわかりやすくお伝えするコーナー「【劇団ARIA】西野さん教えて!」をこちらのサイトでも紹介します。
*2025年3月25日配信のメルマガより
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◆【劇団ARIA】西野さん教えて!
このコーナーでは、社労士の西野さんに人事業務の初心者「カッパちゃん」が質問をしていく形で、手続き業務のワンポイントや仕事のコツをお伝えしていきます。
今回は
“助成金を味方に!採用前の相談で賢くコスト削減する”
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肌寒い日がありながらも桜がちらほら咲き始め、外は春色に染まり始めています。
そんなうららかな景色とは対照的に、西野さんは残念そうに電話を切りました。
西野さん(以下、西) 「採用する前に相談してくれてたら……」
カッパちゃん(以下、カ) 「どうしたの?」
西「タヌキ工業さんが新しく正社員を採用したんだけど、『何か使える助成金はありますか?』と今になって聞かれたのよ」
カ「……今から使える助成金はないの?」
西「助成金には色々な種類があって、今回の場合は【キャリアアップ助成金・正社員化コース】が該当する可能性があったのよね。 でも、この助成金は、“正社員にする前”に届出が必要なの。 既に正社員として雇用してしまっていると、対象外になってしまうのよ」
カ「そうかぁ。その【キャリアアップ助成金・正社員化コース】は、どんな目的の助成金なの?」
西「その名の通り、正社員化を後押しするための助成金だよ。 会社としても、雇用した人が本当に社風や業務に合っているかは、実際に働いてみないと分からないことも多いでしょう? まずは契約社員やパート、派遣社員などの有期雇用で働いてもらって、一定期間様子を見てから正社員として登用する、という流れを取る会社も多いのよ。
カ「なるほど」
西「一定の期間、有期契約で働いてもらって様子をみた結果、『いい人だから正社員で採用したい』とするでしょ。 でも、正社員にするとなると、給与が上がったり、福利厚生の負担が増えたりして、会社側のコストが高くなる。 そのため、正社員化をためらうケースも少なくないのよね」
カ「そこで助成金を活用すれば、会社の負担が軽減されるということだね」
西「そういうこと。もちろん、会社にとってのメリットだけでなく、働く側にとっても正社員になるチャンスが増えるよね。 正社員になることによって、給料が増えるし、仕事の幅やキャリアアップの可能性が広がることになるしね」
カ「具体的には、どんな流れで助成金がもらえるの?」
西「【キャリアアップ助成金・正社員化コース】は、契約社員・パート・派遣社員として有期雇用で6ヵ月以上勤務した後、正社員(直雇用)に転換するという流れになってるの。
この有期雇用の期間が、会社にとっても従業員にとっても適性を見極める時期になるよね」
カ「それは双方にとって、いい仕組みだね!」
西「助成金の金額は、合計すると40万円~80万円もらえるんだよ。 まずは正社員化してから半年たったところで申請することになってるの」
カ「継続して働いてもらえるような仕組みになっているんだね! 助成金をもらうために準備することってあるの?」
西「『正社員化する日の前日まで』に、正社員化するための「キャリアアップ助成金計画書」を提出しておくことと、就業規則を見直して、修正があれば労働基準監督署に届け出ておく必要があるよね。
特に就業規則の改訂には時間がかかる場合もあるから、助成金の活用を検討するなら、早めに準備を進めておくことが大事なんだよ」
カ「就業規則は労基署に提出しておく必要があるの?」
西「うん。受理印が必要だよ。 だから、採用を考えたら、早めに社労士に相談するのがベストだね」
カ「そういうことなんだね。今回のタヌキ工業さんは残念だったね」
西「採用を検討し始めた時点で相談してもらえたらよかったのに……。 これからは、こちらももっと積極的に情報発信していかないとね」
キャリアアップ助成金についての関連資料のリンクを掲載しておきます。
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