組織経営ののびしろ
労務トラブル
ケース(とある会社)
とある社員が会社を辞めるタイミングで、これまで実施してきた、サービス残業代を請求をしてきました。
話を詳しく聞くと、入社時に提示された給与に対しては納得していたが、残業代が凄くあることは、入社後に初めて気付いたと言ってきました。
そんな状況に不満を抱え、辞職をするタイミングで、会社に対して、大きな額の額面をつきつけてきました。支払いが難しく、非常に困ってしまいました
組織のびしろコンサルタントのコメント
これは非常によくあるケースの相談です。
実際に、法律的に相手が請求をしてしまうと、ダメージを減らすカタチの対応しか出来ません。
また、最悪なのは、1ケース認めてしまうと芋づる式に、請求をしてくる人が増えることもあります。
だからこそ、こういったケースを極力減らす為には、未然に防ぐことが一番いい方法です。
私だったら、このケースを防ぐ為にどうしてきたかを、御伝えします。
のびしろの素: 事前に予防策をつくる
労働者とのトラブルを未然に防ぐ為に必要なこととして、就業規則を作ることとがあげられます。
就業規則とは労働時間や給料・休憩時間・休暇、果て罰則の条件など、色々な規則が規定されている書類のことを指します。つまり労働者と会社の間のルールブックのようなものです。
本来、どのような条件で働くかは、個々の社員と会社間の契約によって決定すべき項目です。しかし、個々の社員ごとに、労働条件がバラバラになってしまうと、管理をすることが厳しくなります。その為、全社員に適用させるものとして非常に有効なのが、この就業規則になります。
また、こういった事態を起こさない為に最も必要なことは、会社内の人間関係をしっかりと作る事です。こういったケースは、基本的に社長と社員の関係が悪いからこそ起こってしまう問題なのです。だからこそ、しっかりとチーム力のある組織をつくり、風通しのいい組織を作ることが非常に重要なことなのです。