毎月25日ごろ配信のARIA Solutionのメールマガジンから、人事労務関係についてわかりやすくお伝えするコーナー「【劇団ARIA】西野さん教えて!」をこちらのサイトでも紹介します。
*2024年12月25日配信のメルマガより
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◆【劇団ARIA】西野さん教えて!
このコーナーでは、社労士の西野さんに人事業務の初心者「カッパちゃん」が質問をしていく形で、手続き業務のワンポイントや仕事のコツをお伝えしていきます。
今回は
“社会保険料の調査、最近多い気がする……”
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年末で忙しい最中、お客様からの手土産をお茶うけにして、一息ついているカッパちゃんと西野さん。 話題は自然と今年の振り返りになります。
カッパちゃん(以下、カ) 「今年はなんだか社会保険料の調査が、多かったような気がするなぁ……」
西野さん(以下、西) 「そう言われてみれば、確かに多かったかも」
カ「社会保険料の調査って、どれくらいで行われるものなの?」
西「3、4年に一度、定期的に行われるみたいだよ。 今までに、2年ごとに調査対象になる会社さんもあったから、油断できないけど」
カ「調査に来るのは、何か従業員が連絡したからとか?」
西「違う違う! それはないよ。調査対象はランダムで選ばれるの」
カ「ふーん。どんなことを調査するの?」
西「まずは、社会保険に加入しなければならない人が加入しているかどうか。
1週の所定労働時間および1ヶ月の所定労働日数が、常時雇用者の4分の3以上の場合は加入対象者になるんだよ」
カ「たとえば、こういうこと? 正社員の人が、1日8時間×週5日で、週40時間働いている会社だと、その4分の3の30時間以上を働いていると加入対象者になる」
西「そうだね。ほかにも、正しい等級で入っているかの確認もあるよ。 最近よくある例としては、2以上事業所(にいじょうじぎょうしょ)があるね」
カ「2以上事業所?」
西「2社に所属している役員の人が、2社から報酬をもらっている場合は、2社それぞれで社会保険に入らなければならないの。
それが2以上事業所と呼ばれるものなんだけど、『1つの会社で社会保険に入っているから、それでいいんでしょ?』という認識の会社さんも多いんだよね」
カ「なるほど~。要注意だね。 ちなみに、社会保険料の調査は、どれくらいさかのぼって調べられるの?」
西「過去2年だよ。もし間違いがわかったら、本来入るべき時期や等級が変わった時期にさかのぼって、加入や修正がされるの。
社会保険料は会社と本人の折半だから、従業員さん本人からも徴収しなければならないのよね」
カ「うーん、後から負担しなければならないのは辛いよね」
西「うん。社会保険料は年金の原資にもなるから、働いている人たちにとっても、納めるべき時にちゃんと納めておかないとね」
カ「社会保険に入っておくと、傷病手当金や出産手当金がもらえるという医療的なメリットもあるしね」
西「そうだね。 よし、おいしいお菓子もいただいたし、もうひと頑張りしましょう!」
カ「はーい」
一息入れたカッパちゃんと西野さんは、またそれぞれの仕事に戻ったのでした。
社会保険料の調査は、会話の中で西野さんが言っていたように、3~4年に一度、ランダムに行われます。
調査の連絡は書面で届きます。決して放置しないでください。 まずは顧問の社会保険労務士へ連絡してください。
「なんだかよくわからないものが届いたんだけれど……」 という場合も、まずはご一報を。
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