2025.06.09 劇団ARIAバックナンバー なぜ、労働保険料は上がるのか?

毎月25日ごろ配信のARIA Solutionのメールマガジンから、人事労務関係についてわかりやすくお伝えするコーナー「【劇団ARIA】西野さん教えて!」をこちらのサイトでも紹介します。

*2024年6月25日配信のメルマガより

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◆【劇団ARIA】西野さん教えて!

このコーナーでは、社労士の西野さんに人事業務の初心者「カッパちゃん」が質問をしていく形で、手続き業務のワンポイントや仕事のコツをお伝えしていきます。

今回は

“なぜ、労働保険料は上がるのか?”

  ↓↓

窓越しに満開のアジサイをぼんやりと眺めていたカッパちゃん。
電話が鳴り、はっと現実に意識を戻されました。

カッパちゃん(以下、カ)
「お世話になっております。……え? あ、ちょっと待ってください」

カッパちゃんは電話を保留にして、すかさず西野さんへ。

カ「西野さん! タヌキ工業さんが、『昨年度は人数が変わっていないのに、どうして労働保険料が上がってるの?』だって」

西野さん(以下、西)
「もう! だって、じゃないでしょう。
 カッパちゃんだって答えられるはずだよ」

カ「え~?! えーっと、なんでだっけ???」

西「タヌキ工業さんは、昇給があったでしょう?」

西野さんはカッパちゃんに答えながら電話の受話器を取り、同じことをタヌキ工業さんに伝えました。

電話を終えてから―――

西「カッパちゃん、労働保険料のおさらいをします」

カ「は、はい!」

西「そもそも、労働保険料とは何のことですか?」

カ「えーと、雇用保険料と労災保険料、かな?」

西「正解! じゃあ、労働保険料が上がる原因は何でしょう?

カ「さっきのタヌキ工業さんみたいに、昇給があると労働保険料が上がるでしょ?

 ほかにも、賞与が支給されたり、手当が支給されるようになったりすると、1年間の給与の額が前年と変わるよね。

 だから労働保険料も上がる」

西「正解! ほかには?」

カ「え? ほか?
 あ、保険料率が上がると、当然、保険料も上がるよね」

西「そうだね。保険料の計算のもとになる保険料率が上がると、保険料は上がるよね。
 ほかには?」

カ「えっ、まだあるの? えーと……。
 社員数とか、アルバイト、パートさんの人数が増えたら保険料も上がるよね」

西「単純に、従業員の人数が増えると、給与の合計額も上がるよね。

 気を付けないといけないのは、“雇用保険には入っていないアルバイトやパートの人”も労災保険には入るので、保険料率自体は大したことがなくても、人数が増えると合計金額が増えるということ」

カ「なるほど!」

西「そのほか、

 ・賞与の支給時期が年度の境目(3月と4月)で変更になると、前年度、または今年度に影響がある

 ・期の途中で会社を設立した場合、翌年度の労働保険料が増える

 ・単なる書き間違え、計算間違えといったケアレスミス

 ・昨年と何か違うことをしている

 といったことが考えられるよ」

カ「色々な原因があるんだね」

西「そう! 『なんで労働保険料が上がったのか?』と疑問に思ったら、まずは、昨年と違うところはなかったかを確認するの。

 それがなければ、ケアレスミスがないか確認してみる、ってことね」

カ「はい!」

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5~6月は労働保険料の年度更新の時期です。

ご不明な点、ご相談があればいつでもお問い合わせください。

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